人とすれ違ったとき、電車に乗ったとき、「この人なんかクサイ!」って感じたことありませんか。
その原因、香水でも体臭でもなく、実は、着ている服だったりすることがけっこうあるんです。
服がクサイ=洗濯していないのではなく、洗濯や干し方が間違っているために起こる、服の生乾き臭(なまがわきしゅう)なのです。
服の生乾き臭とは、洗濯物に残った汚れや雑菌が原因で発生する、鼻にツンとする独特なニオイです。
わかりやすく例えると、拭いては濡らして絞って干しておいたあの雑巾臭です。
雨降りの天気が多くなったり、梅雨の時期、忙しくて毎日の洗濯が雑になってしまっている人、一度目を通してみて下さい。
衣類がクサくなる原因は何なのか?

生乾き臭の原因となる雑菌は、衣類に付いたモラクセラ菌やマイクロコッカス菌などです。
これらの菌は湿気が大好きで、水分や体の皮脂(汚れ)を栄養源としてどんどん増殖します。
ただし、この雑菌そのものがニオイの原因なのではなく、この雑菌の排泄物がニオイの原因なのです。
では、どういう環境だとこの雑菌が増殖してしまうのか?
それは、洗濯物が乾ききらないまま長時間放置したり、汚れや汗が洗濯で落ちきらなかったりすると雑菌が増殖してしまいます。
実は、気づいていないだけで、自分の服も雑菌が増殖してしまっているかもしれません。
生乾き臭を撃退する方法
もしかしたらあなたも生乾き予備軍かもしれません。
そんなこと言われても、忙しくて毎日時間かけられないし、どうしたら防げるの?って思いますよね。
生乾き臭を消すには、次のような方法があります。
それほど難しくありませんから目を通してみてください。
① 60~70℃のお湯でつけ置きする
洗濯物を30分程度つけ置きします。
② 中~高温でアイロンがけする
アイロンをかけて乾燥させながら雑菌を除菌していきます。
③ コインランドリーの乾燥機を使う
コインランドリーの乾燥機は、温度が70〜80°程まで上るので雑菌を死滅できます。
お金はかかりますが、一度にたくさんの衣類を除菌することができます。
④ 重曹を使う
洗濯槽にためた30〜40°のお湯に、約大さじ1杯の重曹と普段使っている洗剤を入れて、いつものように洗濯する。
重曹は炭酸水素ナトリウムとも呼び、お掃除や料理などに幅広く活用されている優れた粒子です。
洗濯では、皮脂汚れを落としたり消臭効果があります。
⑤ 漂白剤とお湯でつけおきする
洗濯槽にためた30〜40°のお湯に、約大さじ1杯の酸素系漂白剤と普段使っている洗剤を入れて、いつものように洗濯する。
酸素系漂白剤は過炭酸ナトリウムとも呼び、漂白、除菌、消臭効果があります。
同時に洗濯槽のお掃除にもなります。
塩素系漂白剤とは別物ですので十分に注意して下さい。
⑥ 煮洗いする
沸騰したお湯で2〜3分煮沸する。衣類ではダメージが大きいので、台拭きや雑巾に適しています。
どうでしょうか。これまでどおりの洗濯では雑菌を除去することができないのです。
重曹と酸素系漂白剤は、同時に洗濯槽のお掃除にもなるので、二重にお得となります。
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クサくならない洗濯物の干し方
せっかく雑菌を落としてキレイにした洗濯物ですが、干し方によっては再び雑菌が付いてしまいます。
どうしたらいいのでしょうか?
それには、洗濯物をいつまでも濡れたままにせず、素早く干してしっかり乾燥させることが大切です。
生乾き、つまり半乾きが一番良くない状態です。
太陽の真下での天日干しはとても気持ちがよく、洗濯物がよりキレイになった気がしますよね。
除菌された洗濯物であれば良いでしょう。
ちなみに、雑菌たちは乾燥や紫外線に強いため、さすがの太陽でも死滅させることはできません。
問題は室内でどう干すのか?です。
雑菌たちは、風通しが悪くて湿気が多い場所を好みます。
ですから、窓際で風が通る日当たりの良い場所であれば洗濯物の半乾きを防ぐことができます。
しかし、そのような場所がない場合には、風を当てることで乾燥を早めることができます。
家にある扇風機やサーキュレーターで洗濯物全体に風が通るようにするだけで乾燥スピードが違います。
除湿機があれば、これを活用することも効果的です。
注意すべきこと
生乾き対策についていくつか述べてきましたが、衣類の生地によっては縮んでしまう恐れがあります。
例えば、60°以上にもなる乾燥機であれば、デリケート素材のセーターやウール類、絹などは使用しない方が良いと言えます。
重曹も同じく、変色や生地の痛みにつながります。
それぞれの衣類表示や商品説明を確認することをオススメします。
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